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金沢大学のスーパーグローバル大学創成支援事業KU-SGU PROJECT

あるべき姿になるための7つの戦略

  • 1
    国際基幹教育院を中心とした,KUGSに基づく金沢大学ブランド教育の実現

    国際基幹教育院と4学期制
    • 国際基幹教育院を設置する。
    • 平成28年度から4学期制を全学一斉に導入する。
    • 国際基幹教育院には専任教員を配置する。
    KUGSに基づく
    新カリキュラムの構築
    • KUGSに基づく抜本的カリキュラム改革に取り組む。
    • 共通教育,学域 GS 科目,大学院 GS 科目の企画?実施を行う。
    • 全学類?大学院全専攻の AP(*1),CP(*2),DP(*3)をKUGSに合致するものに変更する。
    • 共通教育では,KUGS に示す能力の育成のための科目を GS 科目として設定する。
    • どの学類に所属する学生も,KUGS が与える標準的な基礎能力を修得できるようにする。
    • GS 科目をパッケージとして必修化し,アクティブ?ラーニングを原則的に導入する。
    • 教員の教授スキル向上のため,スキルアップセンター(*4)を設置する。
    • GS 科目の内容と質を標準化するため,全科目の教科書?教材の日本語版?英語版を作成する。
    共通教育新カリキュラム
    学生の英語力向上と
    海外派遣
    • 英語によるコミュニケーション能力の向上に国際基幹教育院の主導で取り組む。
    • 4学期制の導入に合わせ,1年次1学期の開講科目を英語に特化する。
    • 2学期は学生の短期海外派遣プログラム等,人間力強化プログラムへの参加を促す。
    • 英語の基礎力を身につけ,短期海外派遣に送り出す。

    (*1)AP:Admission Policy(入学者受入方針) (*2)CP:Curriculum Policy(教育課程編成方針) (*3)DP:Diploma Policy(学位授与方針) (*4)スキルアップセンター:教員の教授能力向上のための組織。アクティブ?ラーニングを取り入れた授業の実践方法などを習得する。

  • 2
    国際学類を先導モデルとした学士課程教育の国際化の加速

    学士専門教育の国際化
    • 国際学類のさまざまな国際プログラム実績を他学類へ波及させ,4学期制の導入を活用して,すべての学士課程教育の国際化を加速し,10 年後に学士専門課程で開講する科目の50%を英語で実施する。
    全学類における国際通用性ある
    教育プログラムの構築
    • 国際社会のニーズが高い学問分野を対象として,単位互換を前提とした国際プログラムを複数構築する。10年後をめどに全学類?コースに最低1つ,合計49以上の国際プログラムを導入する。将来的には単位互換科目を統合したジョイントディグリープログラム(*5)へと展開し,日本にいながら国際的な環境に身をおくことができるカリキュラムを整備する。
    • 英語による科目のみで構成される副専攻(*6)を各学域に複数立て,修了者には修了証を授与する。

    (*5)ジョイントディグリープログラム:複数学位制度。国内外の複数の大学が,教育課程を共同で編成?実施し,日本と外国の大学双方で,それぞれ学位を授与するプログラム。(*6)副専攻 : 学際的,横断的な学びによって視野を広げ,柔軟な発想力や応用力を養うことを目的として,所属の学域?学類等の区分を超え,学習できる科目群。

  • 3
    研究力強化のための教育研究特区の設置と,国際化に対応した大学院教育研究の高度化

    本学に優位性のある
    研究分野の国際拠点化
    • グローバル課題に対応した異分野融合研究を国際共同研究として推進するために「新学術創成研究機構」を設置する。
    • 新学術創成研究機構では,海外の卓越研究機関と連携した研究プロジェクトを推進するため,年俸制を活用したリサーチプロフェッサー(研究専念教員)制度を導入するとともに,若手研究者にテニュアトラック制度(*7)を適用し,本学の研究力を強化する。
    優秀な大学院生の育成
    • 全研究科の成績上位者(10%)の中から特に優秀な大学院生を選抜し,新学術創成研究機構において経済支援,異分野融合型の教育の実践,海外の卓越した研究機関への派遣を行い,将来教育者として求められる教授法を高度TA(*8)としてトレーニングする。

    (*7)テニュアトラック制度 : 公正で透明性の高い選抜により採用された若手研究者が,審査を経て安定的な職を得る前に任期付の雇用形態で自立した研究者として研究を積むことができる仕組み。(*8)TA:Teaching Assistant。本人に教育の訓練を行わせる目的で,教育補助業務を行う大学院生のこと。

  • 4
    国際教育研究ネットワークと金沢大学海外拠点の充実

    サバティカル制度を活用した研究交流
    • サバティカル研修制度(*9)を活用して,海外研究機関との個人ベースの繋がりを充実させ,将来的な組織間交流へと発展させる。
    海外拠点の整備
    • 本学職員が常駐する海外拠点を地域ごとに整備する。
    • 将来的には,教員も常駐する海外サテライト?キャンパスへと展開させる。
    海外同窓会の充実
    • 海外在住の卒業生?修了生との関係をより強固なものとし,学生募集や広報に関する協力を仰ぐため,海外同窓会の機能を強化する。
    • 本学出身の海外大学教員などのコラボラティブプロフェッサー制度を拡充する。

    (*9)サバティカル研修制度:7年以上勤務する教員が,1年間の研究専念期間を取得することができる制度。

  • 5
    タフツ大学ELPによる英語力強化

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    学生の
    英語力の底上げ
    • 教員の英語による教授能力の向上,事務職員の英語能力の向上,英語による開講科目の増設。
    • 質の高い英語教育で有名なタフツ大学のELP (English Language Programs)を実施するため,本学に金沢大学スーパーグローバルELPセンターを設置する。
    • 金沢大学スーパーグローバルELPセンターを活用して,教員を対象とした英語による教授法,職員を対象としたビジネス英語,学生の留学向けの英語力の向上を図り,本学の国際化を自立的に維持できる基盤を整備する。
    国際スタンダードに基づく
    教育の質保証
    • タフツ大学と連携して,シラバス,ナンバリング(*10),教授法及び評価法の確立に取り組む。
    • タフツ大学が有する国際教育ネットワークへの参画を実現する。

    (*10)ナンバリング : 授業科目の連携や難易度などを表現するため,各授業科目に科目番号を付与する仕組み。

  • 6
    地域「超」体験プログラムと,SGH(*11)との連携による地域のグローバル化の牽引

    地域と協働した教育
    • 留学生に対する受入れ基盤が充実している石川県と協働して,地域「超」体験プログラムを実施する。留学生はこのプログラムを必修とする。
    • 本学に留学する留学生全員が,日本人学生とともに地域の人々と直接ふれあう機会を持つことで,留学生の日本文化理解を深める。
    • 地域企業でのインターンシップと海外インターンシップを学士課程に拡充し,学生の国際就業力の向上に取り組む。
    国際化に対応できる初等中等教員
    の養成
    及びSGHとの連携
    • 幼稚園から高校までの附属学校園を有する本学の特徴を活用し,初等中等教育の国際化に対応した教員養成を行う。
    • 本学の国際化によって増加する留学生等との交流を介した新たな高大接続モデル(SGU-SGH 連携)を構築し,SGHである本学附属高校との相乗的な国際化を実現する。

    (*11)SGH:Super Global High‐school(スーパー グローバル ハイスクール)。グローバル人材の育成に取り組む高等学校等を支援する文部科学省の事業で,質の高いカリキュラムの開発?実践などを行う。金沢大学附属高等学校も,SGHに指定されている。

  • 7
    学長のリーダーシップによる迅速かつ強力なガバナンス改革

    • 学長のリーダーシップの下,大学運営?教員人事制度を中心に断固としたガバナンス改革を推進する。
    • 「ミッションの再定義」等を踏まえ,改革の全体方針及び各部局の教育組織の再編成,学内予算の戦略的?重点的配分,人材?スペースの優先配分等を決定する。
    • リサーチプロフェッサー(研究専念教員)制度や混合給与制など,新しい雇用システムの導入を積極的に推進する。
    • 学長の下に教員人事戦略委員会を設置し,各部局の「教員配置計画」 を全学的な観点から審議?検討することにより,学長のリーダーシップを活かした教員人事制度の確立を図る。