本共同教員養成課程の学位授与方針(ディプロマ?ポリシー)で掲げた知識?技能?態度を身に付けさせ、教員の養成を実現するため、以下に挙げる指針に基づいてカリキュラムを編成し運用する。
①自己確立した社会人としての教員を養成する学修
知性と良識を備え、自己の判断基準や価値基準に基づいて自律的に行動できる社会人としての教員を養成するため、幅広い基礎的な学識を提供し、仲間との交流を通じて思考力を涵養する科目を主として1年次に配置する。
②学校教育についての理解を深める学修
校種や教科などの個別領域の学びをより効果的にするために、教育制度の概要を理解し、それぞれの学生が目指す校種や教科が教育課程上そのように位置づけられるのか、学校とは何か、子どもとは何かを、幅広い視野をもって考える科目を主として2年次に配置する。
③教員としての専門知識とその実践
学生がより現実的な教員像に到達できるように、1~2年次までに学んだことを土台にして、小学校や中学校などの校種独自の科目についての専門的な知識、その教授方法の修得、さらにはこれら二つを組み合わせた教育実践という三つの段階を効果的に学べる科目を主として3~4年次に配置する。
④現代的教育課題に挑戦する学修
これからの学校教育が必要とする新しい知識や技量の獲得に、的確に対応するための科目を先進的教育科目と総称し、各段階の学習過程に配置する。
⑤俯瞰して「比較」する視点を備えた教員を養成する学修
個人の力では解決が困難な教育問題に、同僚とともに取り組むときに必要な、自己と他者の意見を客観的に比較する態度や、自らの実践を言語化し説明する能力を養う科目を設定する一方で、義務教育全体を俯瞰し検討できるよう、複数の教員免許の取得が可能な科目配置を行う。