平成29年2月11日から13日の3日間にわたり,地域「超」体験プログラムが南砺市五箇山地区で行われ,学生28名が参加しました。
共通教育科目「地域『超』体験プログラム」は昨年度からスタートし,事前講義(3回),合宿(2泊3日),事後講義(1回),報告会,最終レポート作成?提出で構成されています。これは,己を鍛え,己を磨き続ける学生生活を送るために,仲間と苦楽を共にする環境下で,知力?精神力の重要性と多様な価値観の存在,社会の構成員の一人であることを認識することで「人間力」の強化をめざすものです。
本プログラムは,本年度石川県珠洲市?能登町?白山市で3回実施しており,今回は冬の五箇山地区での実施となりました。プログラムでは,坐禅体験、民泊体験のほか,冬季ならではのかんじき体験や五箇山地区の郷土芸能体験,山崎光悦学長および山本博理事の講義などが行われました。民泊体験では,南砺市五箇山地区の方と生活を共にし,直接話をすることで,先立って行われた事前講義で学習した内容を肌で感じ,民泊報告会では,学生達から「五箇山地区での住民の温かさに触れた貴重な経験でした」「降雪のすごさとそこに暮らす人々の労苦や知恵を学びました」「地域の協力体制や助け合いの精神を感じることができた」などの報告があり,地域への理解をより深めました。
かんじき体験では,前日からの降雪により腰まで埋まりながら仲間と共に助け合いつつ歩を進め,冬季の雪上での暮らしの大変さを、身をもって体験することができました。
最終日には国指定重要文化財?村上家(合掌造り)を見学し,講義等で説明があった五箇山地区の歴史やそこで発達した和紙?養蚕?塩硝などの家内工業について改めて確認しました。郷土芸能体験では富山県立南砺平高等学校の郷土芸能部による麦屋節の実演の後,男子は笠踊り,女子は手踊りを体験し,地域に根づく文化に触れると共に,最後はこれまで得たことを自分で表現する力を身に付けたようでした。
今後,事後講義,報告会を行い,最終レポートを提出することで1単位が付与されます。
平成29年度の地域「超」体験プログラムは,珠洲合宿が7月15日~17日,白山麓合宿が8月4日~6日,小木合宿が10月7日~9日,五箇山合宿が2月10日~12日に実施する予定です。