特別支援学校中学部 「科学の芽」探究賞の賞状を授与
日本海洋教育学会において口頭発表決定「海洋プラスチックゴミは,どこからくるのか?」  

掲載日:2025-3-6
ニュース SDGs
  • 4. 質の高い教育をみんなに
  • 6. 安全な水とトイレを世界中に
  • 10. 人や国の不平等をなくそう
  • 14. 海の豊かさを守ろう

 221日,金沢大学附属特別支援学校中学部において,昨年11月に受賞した筑波大学主催「科学の芽」探究賞の賞状が届いたことを受け,16名の生徒達に対して賞状の贈呈式が行われました。

 金沢大学附属特別支援学校中学部では,SDGs学習の一環として2021年より継続して海岸清掃を行ってきました。生徒達は,その清掃活動をしている際に,海岸には沢山の海洋プラスチックゴミが落ちていることに気づきました。海洋プラスチックゴミは,海につながっている河川から流れ出すものと一般的に考えられていますが,実際に河川の広範囲を調査した学習は全国的に例がありません。

 そこで,今年度,中学部16名は,「海洋プラスチックゴミは,どこから海岸に流れ着くのだろうか」という探究課題を明らかにするため,石川県最長の河川である手取川の上流?中流?下流の場所を実際に清掃活動しながら,どのようなゴミが多く捨てられているのかを調査しました。

 その結果,プラスチックゴミはどの流域においても同程度存在するが,下流に行くほど汚れて細かく破損していることが分かりました。そして,そのゴミが河川と海に繋がる河口部分から流れ出し,海洋プラスチックゴミとして海岸に流れ着くことが分かりました。

 この調査結果を,39日に東京大学で開催される日本海洋教育学会において,本校の生徒3名が代表で口頭発表することになりました。このような学会にて口頭発表を行うことは,生徒達にとって非常に貴重な機会であり,全国的にも前例が少ない取り組みです。生徒達は,自身で調べてきたことの発表を楽しみにしており,意欲的に準備を進めています。

  • 緊張した面持ちで賞状を受け取る様子
  • 賞状を受け取り,喜色満面の生徒
  • 賞状を手に嬉しさでいっぱいの生徒たち
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